【さぬきうどんと道後温泉の旅】その3 小豆島ヤマロク醤油さんとオリーブ公園。からの道後温泉でビール編

前回の続きです。
【さぬきうどんと道後温泉の旅】2日目。チェレステ小豆島さんで美味しい朝食をいただいたのち、この日は小豆島観光をしてから、愛媛県道後温泉に向かいます。

 

この旅行、出発2日前位にチェレステさんを発見したことで急遽小豆島行きを決めた私。

小豆島行って何をするんだ?私…と思っていた時に、ふと思い出したのが“ヤマロク醤油”さんの存在でした。

もともとは好きな作家さんの旅行写真を見て、「すごいこだわりのお醤油屋さんがあるのだなぁ!」と思ってはいたものの、詳細を覚えるには至っておりませんでした。

ただ、この小豆島行きが決まってから、ふと「ん、あれ、小豆島だ・・・」と思い出し、小豆島観光のメインとしたのでした。


ヤマロク醤油さんへのアクセスは、いかんせんバスの本数が少ない。

おそらく1時間に1本位しかないのではないかなぁ…
そこから住宅街のような川沿いを歩き、ひょいと道を入ったあたり(いや、「ひょい」よりはもうちょっといったあたり)にあります。

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入口では、看板と共に、ヤマロク醤油さんのこだわりの大きな杉の樽がお出迎えしてくれます。

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これと同じ杉の大樽を使って、蔵ではもろみが発酵しているわけなのですが、この樽、まぁ大きい!!

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この直径部分、おとなひとりが余裕で立って入れます。
もちろん奥行もしっかり。

浮かれて中に入った写真も撮っていただいたのですが、ここでは公開を自粛します。


蔵の中を見学させていただくと、さきほどと同じとっても大きな樽がずらーっと並びます。
これ、全部熟成中のお醤油のモトなのか…と思うとなんだかとっても不思議な気分に。

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この樽ひとつひとつに菌がついていて、さわるとなんとも不思議な柔らかさでした。

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なお、全国的に出回っているような大量生産のお醤油の場合、当然均一な品質のものを大量に作らなければならないので、「この菌を○%、この菌を△%…」というように、配分までしっかり決め、人工的に菌を配合するそうです。

その点、ヤマロク醤油さんのお醤油は、菌は基本的に自然におまかせ。

なので、その時の気候等によって菌の状態が異なってくるため、その分しっかり人の目で管理をしなければならないし、その年によって味も違いが出てくる、ということでした。


いつでも均一のお味が得られるのももちろん嬉しいのですが、こういう職人の方がひとつひとつ自分の目で見て、調整をして・・・というのが個人的には大好きなので、「あぁ、いいなぁ・・・」とじんわり幸せを感じるのでした。

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また、もうひとつ蔵の見学の際にお伺いして驚いたのが、ヤマロク醤油の皆さんは、一切納豆を食べてはならない、ということ。

もろみの発酵にあたって、多数の菌が大活躍するわけですが、様々な菌の中で、納豆菌はものすごく最強らしいです。

すごいぞ納豆。

そんなわけで、ヤマロク醤油さんのホームページにも、しっかりと「見学前に納豆は食べないでください」という注意書きがあるほど。

どんだけだ、納豆。


気候だったり菌だったり、こだわりの杉樽であったり、お醤油というのは、その絶妙なバランスがダイレクトに味に影響してくる食材なのだなぁ、とつくづく感じます。
やっぱり発酵食品、好きです。


なお、ヤマロク醤油さんでは、醸造したお醤油の“利き醤油”的な感じで、複数の種類のお醤油を味見させていただくことができます!

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これがまぁ、いただいてみるとシロウトでも結構味の違いがわかるもので・・・!

ヤマロク醤油さんにお出かけの際は、ぜひ利き醤油をお願いして、お気に入りの1本を見つけてみてください!

ヤマロク醤油


ヤマロク醤油さんに別れを告げた後、次はオリーブ公園へ。

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3月はオフシーズン真っ只中という噂の小豆島ですが、ここオリーブ公園は若い人達が結構いました!
映画「魔女の宅急便」のロケ地だったらしく、ほうきの貸し出し等もあるようで、それを使って写真をとりまくる女子が多数。

景色も素晴らしく、気候もとても良かったので、本来はここでのんびりしたいところではあったのですが、キラキラオーラに免疫のない私はオリーブの丘を写真におさめ、そこそこで退散。
結局園内をくるりと廻ったのち、オリーブソフトなるものを食べて、オリーブ公園は1時間もいない位で出てしまったのでした。
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オリーブソフトはあまりオリーブ感が強すぎず、食べやすく美味しかったです。
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さて、本日の宿泊先は愛媛は道後温泉

時間の関係もあるので、結局小豆島観光は、ヤマロク醤油さんとオリーブ公園のみとなりました。(あとチェレステさんから見たエンジェルロード。見た、見た。)

ちなみに小豆島観光にあたっては、車の運転が出来るかたなら、レンタカー利用を強くおすすめします。

島内が意外と広いのと、主要観光地を回る分には路線バスで充分なのですが、ちょっとルートが外れたところに行く場合などは、バスだと本数がかなり限られる箇所が出てきます。

もし観光箇所にこだわる方やある程度滞在時間に限りがある方は、自由もききやすいですし、レンタカー、おすすめです。

私のようにペーパーだったりでレンタカー不可の方は、時刻表を先に入手した上で、様子を見ながらバスにて観光されると良いと思います!

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そんなこんなで土庄港に戻ってから、四国本土の高松港まで、行きと同じくフェリーで。
やはり窓側のテーブル席は埋まっていたので、おとなしく真ん中席で小一時間爆睡したのでした。

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高松駅から松山市内の繁華街にあたる大街道(おおかいどう)駅までは、ジェイアール四国バスの“坊っちゃんエクスプレス”で約2時間半くらい。
大街道からは路面電車道後温泉駅まで向かいます。

この日は高速道路の事故渋滞などもあり、道後温泉に着いたのは19時30分近くなっていたのですが、道後温泉のすごいところは、夜でも人が多く、にぎわっている!!

これは衝撃的でした。

そこそこ旅好きの私はいくつか温泉地も行っていますが、だいたい温泉地の商店街って、夕方17時とかには閉店するところが多いんですね。
夜は皆旅館で休むので。

でも、道後温泉は違う!

かの“坊っちゃん”で有名な道後温泉本館が夜遅くまで営業していることもあり、商店街もそれに合わせてなのか、かなり夜遅くまで営業しています。
賑わいまくっています。


そんなにぎわう温泉街の中、いったんチェックインと荷物置きのためホテルへ向かい、すぐに温泉街へ出直します。

そして!念願の!!

道後温泉本館へ!!

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※写っていた方のお顔をぼかしたいと思い加工したところ、ぼかすどころか顔がなかったことになる、という驚異の加工を施してしまいました。コワイ系の写真ではないので、ご安心くださいませ。

 

この道後温泉本館、とっても来たかったところでした。

以前、お正月に嵐の二宮和也さん主演のスペシャルドラマ“坊っちゃん”を見て、ようやく夏目漱石先生の“坊っちゃん”の話の内容を知る私。

そこからしばらくして、3月に「どこか旅行に行きたい。温泉に行きたい」と思った時に、このスペシャルドラマを思い出したことで、今回の道後温泉行きを決めたのです。

道後温泉は、メイン中のメインなのです!


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道後温泉本館、この日は1階の神の湯(かみのゆ)という大浴場に入るのみとしました。

道後温泉本館の外観を撮影する人達は、アジア系の外国人の方が多くいらっしゃいましたが、お風呂自体は日本人、それも結構地元の人らしき人が多く、「あら、こんばんはぁ」みたいな感じでご挨拶を交わされていました。


温泉を楽しんだのちは、やはり、ビール!ビール!!

ということで、道後温泉本館から道路はさんですぐお隣の、“道後 麦酒館”さんへ。

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坊っちゃん”にちなんだ3種のビール(漱石ビール、マドンナビール、坊っちゃんビール)をお料理とともにひとりでぐいぐいいただきました。
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お風呂上りはやっぱりビールですねぇ。
幸せ…。

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そんなこんなでこの日の観光を終え、ようやく宿泊先である“道後やや”に戻って、この日は終了。

 

職人さんのこだわりのお醤油、滞在は短かったけれど抜群の景観と瀬戸内らしい穏やかな気候を楽しめたオリーブ公園、念願の道後温泉と、お風呂上がりのビール…

景色も食べ物も、幸せ盛りだくさんな1日だったのでした。

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さて、次回は楽天トラベルアワードを4年連続獲得のホテル、“道後やや”のレポートをメインに、四国旅行記完結編です。