【さぬきうどんと道後温泉の旅】その4 道後やや宿泊と観光・くだらぬ妄想で完結編
前回の続きです。
香川観光を終え、念願の愛媛県は道後温泉に到着!この旅行でかなり楽しみにしていた、“道後やや”さん宿泊の感想を中心に、旅の最終日について綴ります。
さて、道後温泉での宿泊先は、道後温泉本館から徒歩約5分ほどのところにある“道後やや”さん。
チェレステさんと同じくインターネットのホテル予約サイトで見つけたのですが、なにやら評価がスゴイ!
楽天トラベルアワードなるものを数年間にわたり連続受賞しており、レビューもかなり高評価。
おもしろそうだったのでこちらの宿泊をとってみたのですが、実際宿泊をしてみて、ここもやはり「また泊まりに来たい!」と思えるお気に入りのお宿となったのでした。
道後ややさんに到着後、入口を入るとすぐに正面に迎えてくれるのがこちら。
そう、「愛媛の学校って、蛇口ひねるとみかんジュースが出るってホント?」の、“蛇口からみかんジュース”です!!
ここのすごいところは、蛇口から出てくるみかんジュースは1種にとどまらず、なんとびっくり3種類あるのです。
飲み比べてみると味の違いがはっきりわかる!
これだけでかなりテンションが上がり、とっても楽しい気分になりました。
続いてフロント横にあり目をひくのが、“タオルバー”。
そう、タオルといえば、今治(いまばり)タオル。今治は愛媛の都市なのです。
“タオルバー”では、10種近いタオルが用意されており、お好みのふわふわタオルを持って、道後温泉に行くことができます!
上部にはそれぞれのタオルのおすすめポイント等が記してああり、色や厚みなども様々。
「タオルを選ぶ楽しみ」というものがこの世にあることを初めて知るのでした。
各階のエレベーターを降りたところにあるシューズボックスに靴をしまい、お部屋へ。
正直に申し上げます。お部屋はかなり狭いです。
基本的にはベッド1台と、自分が通れるスペースがあるくらい。
他、トイレと、洗面とシャワールームがありますが、以上。別途くつろぎスペースはございません。
入った瞬間、その狭さに驚きはしたものの、ただ、実は私はこの位あれば充分でした。
19時半頃道後温泉に到着し、そのままあれよあれよという間にお風呂と湯上がりビール&食事。
商店街も夜遅くまでにぎわっていたのでちょこちょこウィンドーショッピングをし、ホテルに戻るころには、そこそこいい時間になっていたのです。
酔っぱらっているし、この日にすべきことは、もう横になるだけ。
しかも、ホテルもお部屋も新しいのか、清潔感があり、中はとてもきれい。
ほぼ寝るだけの為のお部屋なら、狭くてもきれいならまったく問題なく、しっかり体を休めることができたのでした。
そして翌朝。
蛇口からみかんジュース、や、タオルバーをさらに上回る驚き。
それが道後ややさんの朝食です。
フロント横のレストランにてバイキング形式になるのですが、これがまぁ、種類が多い!美しい!楽しい!!
普段はひとり旅の時にはなんとなくバイキングが苦手で、ついホテルでは食事を付けないプランにしてしまうことが多い私なのですが、今回ばかりは、そんな苦手意識などふっとんでしまう位、そのバイキングに終始アドレナリン出まくり、幸せ気分全開なのでした。
種類豊富なサラダバー。
生のみかんを自分で機械に入れてつくる、フレッシュみかんジュース。
飲み物用のコップは、ガラスのものから、愛媛の有名な陶器“砥部焼(とべやき)”のものまでずらーり。
通常バイキングの他、オーダー式で超ミニサイズのできたてメニューも食べ放題。
愛媛といえばのじゃこ天もあります。
そして、この10種を超える、みかん、みかん、みかん!!!
どの子も味が全然違う!ほんとうに美味しい!楽しい!
食事って、そのものが美味しいことももちろんなのですが、見た目であったり、あるいは食べる環境であったりの“楽しさ”というものがいかに大切なのかを、あふれ出る幸福感からかみしめるのでした。
www.yayahotel.jp
“道後やや”さんで愛媛感をたっぷり堪能し、チェックアウト。
この日は砥部焼を見るため砥部町の方に行こうと思っていたのですが、3日目ということで疲れもあり、結局松山市内の繁華街“大街道(おおかいどう)”駅からすぐの松山城へふらり観光。
ロープウェイでのぼってみると、そこにはひらけた公園が。
この時はまだ3月中旬だったので、梅の花がぽつぽつと咲いていたのでした。
ここ、春真っ盛りに来たら桜がばーっと咲いて、きっととても美しいのだろうなぁ。
結局ゆるっと公園内を一周散歩し、いよかんソフトだけはしっかり完食し、リフトでさささとおりてきてしまいました。
気が付くともうお昼。
この日の夜には帰らなければならないので、最後にまた愛媛らしいお食事をいただきましょう。
ということで、いただいたのが“かどや”さんの、宇和島風鯛めし。
この宇和島風鯛めし、ずーっと食べてみたくて、2016年は「今年やりたいことリスト」に「宇和島風鯛めしを食べる」という項目すら作ったくらいだったのに結局食べずに終わってしまい…という、念願のお食事なのでした。
土曜日のお昼時ということもありかなり混みあっていて、30分ほど並びはしたものの、無事に入店。
2種類のごはんが楽しめるという御膳にしました。
生の鯛を使ったThe・宇和島風鯛めしと、すり身と麦味噌を合わせて出汁でのばした(だったかな?)のさつまめし。
しょっぱい系の鯛めしと、麦みその甘みとこっくりしたお味のさつまめし。
ボリュームもたっぷりで、大満足のお食事となったのでした。
そしてラストのラスト。
また道後温泉本館に戻り、今度は2階の霊の湯(たまのゆ)へ。
前日入浴した1階の神の湯(かみのゆ)よりももっと小さなお風呂で、こちらの方が人も少なく落ち着いた雰囲気でした。
霊の湯でお風呂を楽しんだあとは、これまた念願の休憩室で、お茶とお菓子をいただきます。
これこれ!これがしたかったのだ!
2階の休憩室は広間になっていて、(霊の湯の入浴は、3階の個室で休憩するプランというのもある)お座敷にばーっと、お座布団と荷物を入れるかご(箱?)が置いてあります。
最初にここに荷物を置いて、入浴をし、またこの広間に戻ってきて休憩、という流れ。
この日は土曜日だったこともあり、広間はとても人の出入りが多かったのですが、私がお風呂を上がってしばらくすると、不思議とちょうど人が途切れる時間があり、(皆お風呂に入りにいってしまって、広間には誰もいない状態になった)ゆっくりと時間を過ごす・・・
はず・・・だったのですが、ここで愉快な状況が発生します。
広間、お客様は誰もいないんです。不思議なくらいその時はまったくいないんです。
なのに、なぜだか私と、真隣に荷物を置いていた20代半ばの青年の2人だけが、ちょうどお風呂をあがるタイミングが重なり、ひろーい休憩室で、2人仲良く並んでお茶をいただくようなことに。
「あれ、私達、一緒に来たんでしたっけ・・・?」
広い休憩室に2人仲良く並び、2人とも道後温泉本館の貸し出し浴衣を着ています。
彼は、文学が好きそうな、ちょっとのらりとしたマイペース雰囲気のある、垢ぬけきれない、でも絶対真面目で誠実そうな青年。
かたやこちとら、わりと気の強そうなお姉さん系女子。
のらりとマイペースだけど心根優しい年下彼氏と、同年代からは可愛げがないと思われるが意外とピュアな愛を求める年上彼女。
・・・ありそうじゃない!?
などとものすごくどうでもいいことを考え、なんだかそのシチュエーションがおもしろくてたまらなくなり、笑いをこらえながら道後温泉をあとにするのでした。
(ちなみに旅行後、知人に「旅の思い出」としてこの件を伝えると、「一人旅ってそういう楽しみ方があるんだね」と言われた。いや、ふつう、ナイです。そして私も普段からこんなこと考えているわけではないです・・・。)
まったくもってくだらぬ最後となりましたが、そんなこんなで松山空港からJAL便にて羽田へ戻り、3日間の四国旅行を終えたのでした。
一人でどこかに行くことはもう何回もしてきていることなのですが、今回のように割としっかり観光をしたり、ここまで「その土地ならでは」にこだわった宿泊先に泊まった旅行は初めてだったかも?というほどでした。
もともとは「道後温泉に行きたい」と、「さぬきうどん食べてみたい」の2つから決まったこの旅行なのですが、結果的に、小豆島に行って最高のおもてなしを受けたり、お醤油やみかんの味比べをしてみたり、蛇口からうどんだしやらみかんジュースやら出してみたり。
とにかく3日間、とっても美味しくて、とっても楽しかった。
改めて、お世話になったすべての皆様への御礼の気持ちとともに、この旅行記を完結と致します。