【高知】「最後の清流」四万十川を屋形船で遊覧。“なっとく”さんのお食事コース乗船記

四万十川を屋形船で観光遊覧できる

日本「最後の清流」と呼ばれる、高知県の四万十(しまんと)川。

 

こちらで、お食事をいただきながら屋形船で観光遊覧が出来るコースがあるので、参加してきました。

 

四万十川での観光遊覧を行っている会社はいくつかあるのですが、今回私が乗船したのは「なっとく」という会社のコースです。

 

「なっとく」さんでは、食事なしの定期便(予約不要)と、お弁当をいただける食事コース(前日までの要予約)の2つのプランがあります。

乗船時間はどちらも変わらず、約50分。

遊覧のルートも同じのようです。

 

高瀬の沈下橋と、美しき四万十の川の眺めを楽しむ

船に乗り込み、スタートです。

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うろ覚えなのですが、船内には向かい合わせで計8人くらいすわれるテーブルがいくつか設置されています。

2人用のテーブルなどはないので、混雑状況にもよると思うのですが、基本的には知らない人と隣同士の席になったりすることも充分にありえます。

比較的せまいですが、皆お弁当か外かを見ているので(笑)、だからどうこうと思いませんでした。

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こちらは「なっとく」さんのHPからお借りした画像ですが、見てわかるとおり、船自体が新しいようで、とてもきれいでした。

 

さて、スタートすると、まずは下流へ向かいます。

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ほどなくすると、前方に橋が見えてきます。

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これが、「高瀬の沈下橋(たかせのちんかばし)」と呼ばれる橋です。

写真では見切れてしまっているのですが、大きな立派な橋でした。

 

四万十川には「沈下橋」は複数あるのですが、沈下橋はその名のとおり、四万十川が増水した時に、橋ごと沈んでしまうことがあります。増水の時には四万十川はそれほどの高さの水位になるということです。

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船から橋の下に来ると、このような感じです。

これだけの高さの橋がすっぽり沈んでしまう洪水・・・ちょっと信じがたい気がします。

 

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写真を見ていただくとわかるのですが、沈下橋には欄干(らんかん=橋の左右にかかっている手すりというか、ガードレールというか・・・そういった柵的なもの)がありません。

四万十川がこの橋を沈めるほどの水位になることは実はまぁまぁな頻度(年に数回とか聞いたような気もしましたがちょっと忘れました…)であるそうで、そうした大洪水の時に、欄干があると洪水で流れてきたもの(木々など)がひっかかり、流れをせき止めてしまいかねません。

流れをせきとめられた水は当然そこに溜まり、あふれた分は横へ、横へと陸へ流れるしかなくなってしまいます。

すると、民家に被害が及んだり、土砂崩れなども起こりやすくなるので、そうした事態を避けるべく、もう「洪水がくることを前提で」橋が出来上がっているそうです。

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橋の真下です。

こう、自然と共にあるというか、自然との共存みたいなものを考えて作られているということですよね・・・。

私はこの話に結構な感動を覚えてしまいました・・・。

 

 

さて、高瀬の沈下橋からUターンして、ここからは上流へ向かいます。

ルートとしては、上流に向かい、いくつかの浅瀬のポイントを抜けていくと、「これ以上は本当に行けない」という浅瀬ポイントに出るので、そこからまたUターンして、スタート地点である船着き場に戻ってくるようになります。

このあたりは、四万十川雄大な眺めを、心地の良いスピードで楽しんでいきます。

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季節によっては、泳ぐ鮎を見ることが出来たり、カヌーをする人とすれ違うこともあるようですが、この時はそういったことはありませんでした。

夏場だと、川辺でキャンプをするファミリーなんかもいるそうです。

 

右手に船着き場が見えてきました。

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下船。約50分間の遊覧、終了です。

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お食事のこと

さて、お弁当について触れるのを忘れていました。

今回私はお食事コースに乗船したので、お弁当が用意されています。

中身はこのような感じ。

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鮎・芝えび(かな?)の塩焼きのほか、煮物や卵焼きなど。

ぱっと見、鮎とえび以外はよくある定番の仕出し弁当っぽいのですが、結構びっくりしたのが、どれもお味が美味しかったこと。

煮物も味がじゅわっと染みていますし、ごはんも表面が乾いてパサパサしたりしていることもなくて。

ちょっとキツめに振られた鮎とえびのお塩がまた良かったです。

失礼ながら、こういうお弁当は「そこそこのがっかり感」くらいを覚悟するものだと思っていたので、良い意味で裏切られた感じでした。満足(^^)

 

「なっとく」さんでは、お食事コースのお弁当は3種から選べるようです。

冒頭でも述べましたが、お食事コースは事前予約が必要ですので、ご注意ください。

www.yakatabune-nattoku.com

 

 

お手洗いの話 ※トイレ写真あります・・・※

最後にちょっとお手洗いの話。

屋形船の中にはお手洗いはないので、乗船前に済ませておく必要があります。

船乗り場へ向かう坂の途中にあるのですが、そこの水の流し方がおもしろかった・・・。

トイレに、水洗用のボタンとか、レバーとかがないのです。

で、どうするのか。

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水鉄砲が付いています。

この水鉄砲で、便器の底にあるフタ(?)を押し下げることで、流れていく・・・という仕組みです。

初めてはいる人は絶対に混乱しますね・・・。

 

そして今さらにびっくりしたのですが、この水鉄砲、まったく同じものではないかもしれませんが、「トイレガン」というカテゴリー?名称?でAmazonでも販売されているのですね・・・。 私が知らなかっただけで、意外と一般的だったりするのでしょうか・・・?

 トイレを水鉄砲で流すという体験を私と同じようにしたことがないかたは、ここではそのような経験をすることもできます。

アミューズメント性がすばらしいですね!(←なぜこのような水洗方式をとっているのか、実際は確かお手洗いのある位置まで増水することもある、ということが関係した理由によるものだったと思います。)

 

おわりに

今回乗船した「なっとく」さんの四万十川遊覧船、四万十川の美しい景色はもちろんですが、船の設備がキレイで、お食事も美味しくいただけたことがとても良かったです。

 

船には窓もしっかりついていますので、寒い時期やちょっと天候がすぐれない時でも、船内に風や雨が吹き込んでくることはありません。

かつ、手動で開けられる窓なので、お天気が良ければ窓を開けてさわやかな風を楽しむこともできます。

 

「近くを訪れることがあれば、また乗ってみるのも良いなぁ~」と思わせてくれる、楽しい体験でした!

 

 

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