朝日新聞出版「杏の気分ほろほろ」
モデル・女優の杏さんの、「杏の気分ほろほろ」の文庫版がこの1月に発売されました。
もともとは朝日新聞デジタルというオンライン上での連載で、月に1回“仕事”をメインテーマとしたエッセイを書いていらっしゃったようす。
杏さん好きな私は、読みたいと思いつつも、たしか朝日新聞デジタルは有料だった(と思う)ので、連載時は読むのを諦めていたのでした。
単行本になった時になぜ買わなかったのかはわからないのですが(笑)、この度の文庫本化により、発売日にいそいそと書店へ向かったのでした。
大河ドラマ「平清盛」から、月9ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」まで、約3年間の杏さんの仕事についての裏話や価値観が記されていて、作品を観たことがある方ならば、「え、裏ではそんなことになっていたのか!」という驚きの展開がいくつもありました。
また、連載時の本文の他に、「その後」と称して、(おそらく単行本化のタイミングで追加されたものだと思うのですが)「今この時期を振り返ると・・・」という小噺があり、そこではご結婚された東出昌大さんとのエピソードも、ちょこ、ちょこと登場するのがまたとても良かった・・・。
エッセイなので、私がなにかここで要約するようなものでもないので、「ご興味があれば是非読んでみてください!」としかお伝えできないのですが、ひとつだけ、これは私も気になったことが。
とある章で、アクセントについての話がありました。
「~なんだ?」という表現をする時に、どう読むのか、というもの。
本文にあった例で言うと、「新幹線で行くんだ?」「あ、じゃあそういうの結構好きなんだ?」というように、「そういうことだよね?」と念押しするようなニュアンスの時。
杏さんが、「ごちそうさん」の撮影時に、「お米は音で炊くんだ?」と語尾を疑問調で上げたところ、「それアクセント変だよ、語尾上げないで」と言われたというもの。
あとからこのアクセントについて確認するも、旦那様(東出昌大さん)からもお兄様からも同意を得られず、「アレ・・・」となっているようなのですが・・・
このパターン、語尾上げないものなのでしょうか?
私も杏さんと同じく、上げる派です。
旦那様には、「そもそもそんな文法はない」とおっしゃられているそうなのですが、「~なんだ?」という言い方を使うこと、ありますよね・・・?(正式な文語文法ではないのかしら・・・)
語尾上げor下げ、世の方達はどちらが一般的なのか、私までとても気になってしまった章でした。
「杏の気分ほろほろ」、1か月ごとの連載をまとめたものなので、移動時間やちょっとした空き時間に1章ずつ読むにもちょうどよく、杏さんのどこか淡々とした話し方と、でもちょっとひねりを入れる面白みみたいなものが感じられる御本でした。
ご興味ある方は、ぜひ読んでみてください(^^)
【追記】
杏さんの1冊目の著書、「杏のふむふむ」もおすすめです。
こちらはテーマは仕事に限らず、穂高の縦走についてや、「歴女」となるきっかけとなった新選組との出会い、おじい様とのエピソードなど、これまでの杏さんの人生の出来事が書かれています。
こちらもとても読みやすいので、是非是非!